昨年の秋から高校生のテニス部をサポートさせていただくことになりました。
サポートに入る前にしたことと、サポート初回に何をしたかをシェアしますね。
復習がてら見てもらえると嬉しいです!
ちなみに今回は監督から「ストレングス[体のトレーニング]」を中心に介入してほしいとのことでした。
ですが、会った事もない、プレーを見た事もない選手たちにいきなりトレーニングをするのは非常に難しい。できな事もないけど、パーソナルと違って一人一人を密に見ることが出来ないので過負荷をかけてしまうと怪我に繋がります。
トレーニングで怪我を誘発してしまうと本末転倒ですよね?
- 事前に試合を見に会場に足を運ぶ
- フィジカルチェックリスト
- メンタルチェックリスト
ということを事前にしました。
フィジカルチェックリスト
簡単にいうと問診票です。
体の気になる部位について
過去の怪我の有無は、必ず確認します。怪我の経験のある部位は、無意識にかばってしまっていることが多く別の部位に負担をかけやすくなる。また、かばうということは嫌な経験として脳に記憶されていたり、その部位の筋肉の力が弱ってしまっていることが多いのでトレーニングで負荷をかける時も注意をしなければいけないのです。
また現在痛い部位に関しては、過去の経験からの影響なのか、日常生活の中での体の使い方なのか、プレー中の動きに原因があるのか、アクシデント的に生じたものなのか、などの情報を収集することでリハビリとトレーニングを同時並行で行うことが出来ます。痛みをさらに強くしてしまわないためにも必要な情報です。
メンタルチェックリスト
- 緊張しやすいかどうか
- 感情をコントロールできるか
- 目標通りに行動ができるか
- コミュニケーションスキルがあるか
- 自己肯定感があるか
- メンタルブロックがあるか
- ストレスをコントロールできるか
などをチェック表を用いてチェックします。
そうすることでメンタルの傾向を把握することが出来ます。プレッシャーに強いのか、集中力が維持できるのか、感情に波があるのかなど、すべてテニスのプレーに出てきます。
目標設定について
上記の「フィジカル」「メンタル」のチェックは介入前にデータで配布し実施してもらいました。実際に初回に実施したのはこの『目標設定』についてです。
簡単にいうと、目標がないのにトレーニングって頑張れないんですよね。トレーニングって結構な負荷(メンタル的に)がかかるので、その負荷に耐えるためにはきちんとした「目標」がないといけない。なんでこんなしんどいトレーニングしてるんやろ??ってやる気が下がってしまうんですね。
なので、トレーニング介入前は必ず目標を設定して、その目標を達成するための手段としてトレーニングをしていることを認識してもらうようにしています。
概念を壊す
最後は「ウォームアップ」についてみんなに考えてもらいました。僕からはウォームアップの目的や考え方を伝えて、自分たちで内容を考える。既存のウォームアップは「なんでこの動きをしているかわからない」というものばかりでした。理由もわからず、伝統だからといって行なっているのは勿体無い。なので自分たちで考えたものに僕がアドバイスを加える形で作ってもらいました。
それにしても男女で結構違いが出たので面白かったです。
ウォームアップの詳細は別の記事に載せますね!